甘棠会 〜その仲間達〜

ちょっと前になりますが
5月連休の真っ最中に、いつもお世話になっているある大手企業の
執行役員の方と夜、お食事をしてきました。
その方からは、いつも多くのことを学びますが、今回、一番心に残ったお話を残しておきます。
テーマは”その仲間達”です。
組織に所属して誰もが抱く不満。。。それは
「あいつさえいなくなれば。。。」
です。大概は、上司であったり、役員であったり社長であったり。。。
で、今回の教えは
「あいつさえいなくなれば。。。」
の後のお話です。
では、本当に”あいつがいなくなった”後の準備、
ちゃんとしていますか?
っていうことです。
これは正直、自分にも耳が痛いお話でした。
この観点で自分を振り返ると、
実は不満を言うだけで、あまり準備はしていない。
本当にあいつがいなくなった得後に
「ちょっと待って!この部分は少し体制つくりに時間が必要かも。。」
ってなるわけです。
ここでの教えは、常々、この準備をせよ
ってことでした。
ここで話は続いていきます。
組織やグループを突き動かし引っ張っていくには、相応の才能と
そして天性のカリスマ性が必要です。
それらの条件をバランスよく持った人間はそうはいない。
一方、どんなに優れた人であっても
手足となる人材やグループが無ければ自分の考えを実行に移すことはできない。
この教えが次に説くのは、そういう優れた人が上に来たときに
すぐにその考えを実行に移す人材とその集団、
すなわち、優れたリーダと”その仲間達”
その仲間達を形成する
ということでした。
その食事会では、そんなリーダが来たときのために
我々も、その仲間達を形成して準備をしなくてはいけない!
と盛り上がったのでした。
して、”その仲間達”にふさわしい名前は無いのか?
ということになり、話は上杉鷹山にまで及びました。
出雲国米沢藩の第九代藩主”上杉鷹山”公
そう、「成せばなる  成さねばならぬ  何ごとも  成らぬは人の成さぬなりけり」
という言葉を残した鷹山公。
その鷹山公の業績を偲んで、それを引き継ぐ為に作られた会、
甘棠会」という会があるそうです。
甘棠とは元々は中国の故事。甘棠という果物(ちいさなリンゴのような果物らしい)
昔、中国で立派な為政者がこの木下で民の声を聴き、正しく取りはからったので、民衆はその為政者だけでなく、その木まで慕ったという故事による。民が為政者を慕うこと。
なんかとってもカッコよくなってきました。
カリスマ・リーダと甘棠会
政治の世界を見ても、上は腐りきっていますが、文句ばかり言っていてもしょうがない。
自分の仕事の上でも甘棠会は必要だし、政治を変えていく上でも甘棠会は必要だと思う。
そんな観点で、
とにかく、明日からも、”その仲間達”を求めて毎日過ごすことを心に決めたのでした。

全一冊 小説 上杉鷹山 (集英社文庫)

全一冊 小説 上杉鷹山 (集英社文庫)

上杉鷹山の経営学―危機を乗り切るリーダーの条件 (PHP文庫)

上杉鷹山の経営学―危機を乗り切るリーダーの条件 (PHP文庫)