地域ポータルとWeb2.0

大企業を中心に最大9連休(!?)の大型連休に突入していますが
わたくしたちのような零細企業や下請け企業は
親会社が休んでいる今こそ自分の仕事を〜って感じです。
で、今日は、わたくしの心棒する大先輩Aさんのご紹介で
Web ServiceのPlatform SolutionをやっているUSベンチャーの日本法人U社の
社長さんK氏にお会いしてきました。
やはり友達の友達は安心です。
想像していたとおりのお人柄ですぐに意気投合しました。
元々は、わたくしの現在のクライアントN社の技術シーズリサーチ目的で
お邪魔したのですが、
話は思わぬ展開で、
わたくしが現在立川で展開中のTTM社
http://e-ttm.co.jp/index2.html
の話に終始して盛り上がってしまいました♪
TTM社では、現在、取締役の立場でポータルのシステム開発の責任者の役割を
担っていますが現時点では、理想とおりの活動を行えない状態になっています。
現在のSystem開発に関しては、いろいろなしがらみから
Web1.0的なシステム構成/Biz Modelに依存してしまっています。
当初は、社会貢献などを大企業に訴えかけていこうということで
IBMOracleなどに有利な条件でのDBMSの使用許諾などをお願いに歩き回りましたが
駆け出しということもあり、なかなか相手にしてもらえませんでした。
当Project開始当初は、まだWeb2.0と完全に割り切れるまでの環境ではなかったために
半ば見切り発車で、典型的な低コスト且つWeb1.0の発想で無償S/W上に
全Application Systemを構築する手法を取ってしまっていました。
わたくし自身は、ネットバブルのころに友人と下記的なDB構築のアイディアを
ベースにしたコミュニーションサイト・プラットフォーム・ソリューションの
開発会社をつくりインキュベータやVCなどからの資金提供を求めた経緯があります。
当時、VCなどに訴えかけたのは、CSPというBiz Model。ASPのように大規模なApplication
Serviceを提供するのでは無く、細かいComponents単位のApplication/Serviceを
Service Providerに提供していくComponent Service Providerという発想でした。
しかし、ちょっと時代の先を行き過ぎたようであり、どのインキュベータもVBにも
理解してもらえず、日本の投資家の資質の低さを痛感しました。
このCSP。。。なんのことは無い、今でいうWeb2.0の根底の発想になっています。
で時代はめぐって2005年2006年。。。やっと、そのCSPのModelにて
アイディアさえあれば誰でも簡単に新しいASPを始められる環境が整ってきました。
Google Mapをベースにはてなさんがはてなマップを1週間程度で作れてしまう。。
すごい時代になってきましたね。
自分自身はその先にあるビジョンも見えていますが、たぶん、当時と同じように
今そのアイディアを投資家に話ても理解不能と思います。
話は戻って。。。
現行開発中のSystemに多々未練はあるものの、今後の戦略含めて
現行Systemを破棄して、Web2.0ベースで一からやり直す決断を行っているところ。。。
そんな折、U社のK社長さんとの話は、すごく気持ち的にも盛り上がってしまいました。
U社は、元々はPlatform Solution Provider。端末機を問わず、どんなH/WやOSにも
寄生できるApplicationの実行環境を提供します。
2000年当時、わたくしが先の会社を作ったときは、Server側のComponents Application開発を行う一方、
端末側にもLow Layerを問わないApplicationの実行環境のSolution開発も行いました。
当時使用したのは、
http://tao-group.com/
です。
IntentというTranslationのLayerを設けてH/WやOSの違いを吸収します。
技術的には今でも十分通用する画期的な技術だと思います。
ヨーロッパの技術者、特にS/W技術者は8bitといったCompactなProcessorを骨までしゃぶる
のが好きなのでしょうか?
限られたResourceでPerformanceを最大限に引き出す才能に長けています。
話はそれますが、先日
http://www.actimagine.com/
という驚異的なVideo CODECに出会いました。
フランスで開発されたCODECで本当に脅威。H.264などゴミに思える技術です。
ESECで出展されるらしいので気になる方は見てみて下さい。
DCTを使わないCODEC。ありえないようなProcessorで動画が動いてしまいます。
魔法の領域。こんな技術を生み出すオタクさがあるんですね。。。ヨーロッパには。。

TAOの話に戻りますが
技術的にはすごく良かったのですが、で、なにができるの??
で止まってしまいました。
日本でも大手各社が集まってWGをつくり、Intentを担いで共通Platformをつくり
その上でできることもみんなで考えていこう!
みたいなノリでしたが、やっぱりSeeds Drivenには限界があります。
やりたいことが明確で無いとこういったSolutionは広がりませんね。
わたし自身もWGに入って活動したりしていましたが徐々に閉塞感に駆られ
脱退しました。
当時は、まだWeb Serviceも企業系以外はそんなに知名度も高くなく
またインフラも不十分だったので、Web Serviceと共通Platform端末の連携
とうのはちょっと時期尚早だった。。。ともいわざるを得ません。
とまあ、
こんな失敗経験もありましたが、このPlatform構想にはたぶん、人並み以上に
思い入れがあり、今回U社で改めて、その技術の話に触れ、封印(?!)していた
想いが開放されたという感じです。
今回、U社の戦略で興味をひかれたのは、Platform Solution Providerにおける
Biz面での障壁を打ち破るために、自らがService開発に乗り出しているという点でした。
まずServiceありき。 これは重要ですね! 自分の失敗経験も振り返ってみて
ここがポイントと思います。
お話によると日本法人はそれに専念というようなニュアンスだったので
それは正しいと思います。
日本法人はPlatformの販売を行わず、PlatformをUS本社から購入して自らも顧客となり
Serviceを創出し、Serviceで食べていく。
そんな志で取り組んで行ったら道が開けるのでは?って思いました。
士魂商才っす。
見守りたいです
とともに、協業など出来たらうれしいと思いました。

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