野菜作りは土作りから

「人を育てる」の
人=野菜
が良い表現とは言えないけれど。。。。


今回請け負っている仕事の
依頼主の真の目的は
組織力の向上。
依頼主自身も感じているが
組織が硬直化し、幹部レベルの方々も
アルダファーで言うところの低レベルの関係欲求に走っているため
トップダウンでの求心力を完全に失っている。
そんな中、組織力を向上させるには
自己実現欲を糧にしたボトムアップしかない。
関係欲求に奔走する上司達に支配されている直下の組織の人たちは
ほとんど生存欲求に走っている。
土で言えば、栄養が無いどころか、
化学肥料で汚染された状態だ。。。。


ってことで
本題。
そう、土作りだ。
上層部に対しては、
製品の付加価値を高める技術革新活動
という名文で
実は、組織力の向上。
土さえ良く仕上がれば
あとは、どんなおいしい野菜だって
作れるようになる。


まずは、
1に合理化2に合理化という
”プロセス思考”という化学肥料に汚染された
土壌の浄化から始めた。
野菜作りが、そうしているように
わたし達も、ものづくりの現場から
化学肥料を取り除き、オーガニックな世界に
導いた。
このちょっとしたパラダイムシフトが
人に驚くべきモチベーションをもたらしたのには
正直、自分自身も、びっくりした。
ひょっとして、
人は、”合理的”であることを
本能的には嫌っているのかもしれない。
”美学”は無駄なところからにじみ出ている!?

実際のところ
この組織力向上の活動で
わたしたちが必死にやった”行動”は
これだけだったかもしれない。
あとは、それぞれの土が自らの力で再生していった。
わたしたちがしたことは、そこにまた汚染された
化学肥料が流れ込むのを防ぎながら
気持ちばかりの水と、出来うる限りの
”光”を与えただけ。
ほんとにこれだけである。
これだけで、組織は再生するのだ。


とはいえ、
ここまで再生させるのに
1年半かかった。
そして、その土からは、十数もの
”新しい技術”という芽が出てきた。
中には、本当に素晴らしい芽もある。


この芽を、花に育てることは
大概の人に出来よう。
しかし、あの土壌から、この芽を咲かせることは
そうそう出来ることではない。
自分を褒めよう! 自画自賛!(笑)


しかしだ。
上からモノを見ている方々には
どうやら、その芽しか見えていないようだ。
その土が如何に再生されていて
どんな潜在力を持っているのか。。。
気づいている方は少ない。
芽生えた芽に寄ってたかって、それを
根こそぎ掘り起こそうとする。
”プロセス”思考という化学肥料を
またまた注ぎ込んで土を荒らそうとする。。。
何も見えていない。。。
悲しいことだ。


かの会社は、このようにして
土を荒らし、地表に咲く芽や花だけを残し
その他全てを根絶やしにしてしまった
風が吹き、根のない芽花は一瞬にして消え去り
それをお天道様のせいにして反省せず
水も注がず、光も当てず
化学肥料の十字砲火を浴びせて
土を痛めつくしてきた。
なのに、まだ気づかない。。。
一体、目はどこについているのか。


わたしたちは
無言で、この再生作業を続けるだけだ。
いつか、この土にふさわしい
領主が現れる日に備えて


そんな
素晴らしい芽を咲かせてくれた
みんなにお礼を言いたい
今日は自分にとって
ほんとうに素晴らしい一日だった
「ありがとう」
これからも
宜しくお願いします!